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ケミカルリサイクルとは???

目次

環境問題が叫ばれる昨今、「ケミカルリサイクル」という言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。

この記事では
・「ケミカルリサイクル」ってなに?
・「ケミカルリサイクル」の課題
についてご紹介していきます。

ケミカルリサイクルとは?

ケミカルは翻訳すると科学的なという意味になります。
文章にするのであれば、科学的な処理を経てほかの物質に変換を行い再利用することがケミカルリサイクルということです。
言葉だけだとピンときませんよね。
ケミカルリサイクルの大きな5つの種類とともに少し詳しくご説明していきます。

1つ目は油化です。

これは石油から作られたプラスチックを、もう一度油を作り再利用する方法になります。

2つ目はガス化です。

これはプラスチックを分子レベルまで分解しガス化、合成ガスを作るという方法になります。アンモニアやメタノールなどに再生されています。

3つ目は高炉原料化です。

これは製鉄所の高炉で廃プラスチックを還元剤として

再利用する方法になります。これはプラスチックが炭素と水素で作られているという科学的特徴を生かしたもので鉄鉱石の還元に利用されています。

4つ目はコークス炉化学原料化です。

これは先ほど紹介した高炉原料化と似ています。しかしこちらは還元剤としてではなく、コークスの原料としてプラスチックを再利用する方法になります。コークス炉では、コークスのほかにも炭化水素油、コークス炉ガスなどが生成されます。

5つ目は原料・モノマー化です。

これはプラスチックを原料やモノマーに戻して再利用するという方法になります。これはペットボトルをポリエステル原料にし、再度ペットボトルを作ることに利用されています。

 

ここまでケミカルリサイクルとは何か、またその種類についてご説明してきました。

ケイカルリサイクルの課題とは?

1つ目の課題が廃プラスチックの添加物に対する処理技術の課題です。

廃プラスチックの中には添加物(難燃剤)が使用されたものがあり、これを焼却してしまうとダイオキシンなどの有害ガスが発生します。そのため適正処理する必要があるという技術的な問題があります。

2つ目はコストの問題です。

ケミカルリサイクルを行うにあたって設備が大型になることや、ケミカルリサイクルを行う業に隣接して作られるために局地的な工場の立地になってしまい輸送コストが高くなるなど経済面での課題があります。

ケミカルリサイクルの課題についてご紹介させていただきました。

 

ケミカルリサイクルについてのご説明は以上になります。
いかがでしょうか?
皆さんが環境問題を考えるきっかけや一助になれば幸いです。

弊社ではセメントメーカー向けの廃棄物リサイクルコンサルタントを中心としてお客様に提案を行っております。

セメントメーカー向け廃棄物リサイクルに興味がある、もしくは他リサイクルに興味がある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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